なんでもできる
「ももこちゃんなんて、今からなんでもできるね。いいなぁ」 学生時代、こんな風に大人たちからよく言われたことを覚えている。 でも、当時の私はこの言葉に納得がいかなかった。 確かにあなたたちより私は歳は若いかもしれない。…
純喫茶は一人になれる時間をくれる。
そんな空間を作り上げ、守り続けているマスター・マダムはどんな人なのだろうか、一人になったとき何を考えてきたのか。喫茶店に実際に足を運び、「失恋」というテーマを軸にお話を伺い探っていく。
取材後にはマスター・マダムのお気に入りの喫茶店を教えていただき、次回はそのお店へ足を運ぶ、そんな喫茶店を巡る物語。
きっと、さみしいだけが一人じゃない。
「ももこちゃんなんて、今からなんでもできるね。いいなぁ」 学生時代、こんな風に大人たちからよく言われたことを覚えている。 でも、当時の私はこの言葉に納得がいかなかった。 確かにあなたたちより私は歳は若いかもしれない。…
先日、仕事から自宅に帰りテレビをつけると、ちょうどR-1グランプリの決勝が行われていた。R-1グランプリと言えば、ピン芸人の頂点を決める戦いであり、今年の最終決戦はZAZYさんとお見送り芸人しんいちさんの一騎打ちだった…
大晦日、紅白歌合戦への出場が終わった後、急ぎ足で地下駐車場へと向かい、荷物を抱えながら車に乗り込む直前に年を越した。なぜ、こんなに慌ただしかったかというと、その後もCDTVへの出演があり、TBSへ向かう必要があったから…
「ところで、あなたは普段はなにをなさっているの?」 ある喫茶店で取材を頼んだとき、それを断った後、店主は私に聞いた。 「はい、ステージで歌って踊ったりしています」「そうですか。どんなジャンルの音楽?」 ―Jpop? ア…
宇佐美りんさんの『推し、燃ゆ』を読んで考えたことを書こうと思う。本書を読んだのは何か月も前のことだが、私は自分を推してくれる人がいる立場だから、ドキドキしながらページをめくっていったのを覚えている。 主人公の高校生の女…
「女の子は月を見ると悲しくなるからやめなさい」 小学生のころ、母親が習い事の帰り道に月を指さした私にこう言ったのを覚えている。冬の真っ暗な家までの道のりで、その日の月は街灯よりも強く、こうこう光輝いていた。小学生の私は…